盆栽>優しい枝ぶりのカエデの育て方のコツ

カエデは性質が強く、発育が良いので、葉ものぼんさいのなかでは
ケヤキと並んで人気が高い樹種です。

盆栽に仕立てられる主な品種
・トウカエデ　安定感のある木に仕立てやすいです。
・ミヤサマカエデ　紅葉が特に鮮やかです。

１年目のポイント
苗木の枝の整理からはじめます。一の枝を、仕立てる樹高の３分
の１の位置に残し、それを基準にしてそれぞれ役枝を設立しておきます。
不要な枝は基部から切り除きます。幹や枝を太らせるには、十分に
樹勢をつけ、新枝を伸ばして樹の骨格つくることです。
新芽が伸びるころは、ありこちに不定芽が発生します。その部分は
コブ上に肥大するのでかきとっておきます。

２年目のポイント
役枝の枝作りに入ります。時期は３月で、よく詰まった側枝を残すように
整姿していきますが、切り戻しは２芽を目安にします。
基本形をつくるには、一の枝は伸ばして太らせ、上枝は芽摘みによって
樹勢を抑えるのがポイントです。この芽摘みを怠ると、上部の幹が太って
コケ順がおかしい木になりますから注意しましょう。