盆栽>株立ちの魅力について

株元から数本、ときには数十本もの比較的細い幹を伸ばした樹形
を株立ちと呼んでいます。本来叢生類の樹種の自然な姿です。

株立ちに仕立てる樹種には、ボケ、ウメモドキ、ザクロなどがあります。
いずれも叢生する性質を生かしたものだからこそ、見た目の樹形は
もとより花や実成りの姿を美しくかんじます。

株立ちの魅力
数本の幹が前後左右に伸び、１株の茂りとなり、とくに太い幹から
細い幹に至るまで、それぞれが付かず離れずの調和を保ちながら
全体の樹形を作りだしていることです。もちろん、樹種の性質によ
って幹味はかなり異なります。ウメモドキやトサミズキのように幹模様
が目立つものがある一方、ウツギやボケのように曲が際立たない株
もありますが、数多い樹形の中でも、最も自然味が強い仕立て方
といえるでしょう。

苗木の選びかた
さし木苗からヒコバエを発生させたもの、株分けからつくったものが
ほとんどです。とくに太い主幹を中心に副幹が３本以上あれば
株立ちに仕立てることが出来ます。それぞれの幹にほどよい曲
があり、幹の太さに変化があるなどを目安にします。